“もっともっと病”に罹患しないために
僕は会社を辞めて独立した当初、理想の生活が明確にイメージできていなかった。
月に100万円以上稼げるようになったら、月200万円を稼ぐ人と比べてしまう。月200万円の収入が月100万円に減ったら、(生活には全く問題ないのに)焦りや不安が押し寄せて気分が沈んでしまう。資産が1億円、2億円の人を見て「自分はまだまだお金持ちではない」と自信を失う。
資産形成において、他者との比較など全く意味がない。数字のゲームは上を見ればキリがないのだ。
自分がいくらあれば満ち足りるのかを理解していれば、「自分や家族が満足できているかどうか」だけでシンプルに判断できる。現状が足りなければ「満ち足りるためにどうするか」を考えればいいだけの話だ。
資本主義社会で生きている以上、“もっともっと病”には風邪くらいの頻度で罹患するが、しっかりと自分軸をもとう。
「足るを知る」の本当の意味
「足るを知る」という言葉がある。これは「慎ましく生きよう」という意味ではない。
慎ましく生きるというのは、相対的に自分は十分恵まれていると自分を納得させる行為であり、そこには自分が勝手に「自分より下」と決めつけている層との比較が発生している。そんなのは意味がない。
「足るを知る」の本質は「自分の理想を掲げ、それをできるだけ早く満たし、ずっとその状態でいること」。現状に満足するのとはむしろ逆で、行動して理想を叶え、満ち足りた状態に感謝しながら生きることである。深堀りすると結構、野心的だ。
理想を掲げてその実現を目指すことで、「足るを知る」の本当の意味が理解できる。
〈ワーク1〉理想の生活を掲げ、逆算してみよう
STEP1:まずは現役時代の今、どんな生活をしたいかを書き出そう。
例として、僕の理想の生活を書き出してみる。僕はこんな生活がしたい。
・自分がワクワクする仕事だけをする
・好きなときに家族と旅行ができる(そのための時間とお金の余裕がある)
・子どもの習い事や塾・スポーツ・歯列矯正などお金のかかることを叶えられる(それを支える時間の使い方ができる)
・「いい家に住んで、乗ってみたかった車に乗って、お気に入りの家具や家電に囲まれる……」といった“昔の自分が憧れていたこと”をいったんは全部やってみる
・「妻や子どものやりたいこと」に応えられる
・月に2〜3回、友人との時間をつくれる
・家族仲良く過ごす
・資産は「使っても減らない」を超えて「使っても増える」状態がゴール
僕の理想はこんな感じだ。同じように、理想を箇条書きにしてみてほしい。











