胸ぐらをつかみ、車で突進する動画を確認

事件が起きた「居屋敷踏切」は、JR高徳線の勝瑞駅と池谷駅の間に位置する。事件当日は20〜30人の鉄道ファンが線路周辺に集まり、列車を待っていたという。社会部記者が説明する。

「男は車で踏切付近を通行しようとした際、撮影者らとトラブルになったとみられています。そのなかで19歳の男性の胸ぐらをつかみ、その後、男性らがいる方向へ後退させた。車は男性には接触せず、ガードレールに衝突して止まりました。男と男性に面識はなかったようです」

車は一部が線路を塞ぐ状態になったが、19歳の男性や列車の乗務員、乗客にけがはなく、当初から警察が「殺人未遂事件」として事態を把握していたわけではなかった。鳴門署の捜査関係者が明かす。

「最初は『踏切で事故が起きた』という交通トラブルに関する110番通報でした。その後、19歳の被害男性が鳴門署を訪れ、詳しい状況を説明したんです。

JR勝瑞駅(写真/PhotoAC)
JR勝瑞駅(写真/PhotoAC)
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さらに現場で撮影された動画の提供を受け、男が被害者の胸ぐらをつかむ様子や、車を男性らの方向へ後退させる様子を確認しました。映像や被害者、目撃者への聞き取りを重ねて捜査を進めました」

県警は暴行と殺人未遂の疑いで男を逮捕。一方、男は「胸ぐらはつかんだ」と暴行については認めているものの、車を後退させた行為については「ひき殺そうとしたわけではなく、ビビらせてやろうと思っただけ」と供述し、殺意を否定しているという。

「警察は車の動きや撮影された動画などから殺人未遂容疑を適用しています。本人は殺意を否定しており、撮影者側が道路を塞いでいたのか、最初にどのようなやり取りがあったのかも含めて捜査中です」(前出・社会部記者)