蔵内氏は「これもう政局ですね」と怒り

8月14日に決議案を提出した無所属の吉松源昭県議は、自民党会派に所属していた2019年、県議会議長に就任するために必要だとして中尾正幸元副議長に金を求められ1000万円を渡したと証言。中尾氏は否定しながら副議長と県議を辞職している。

“福岡県議会のドン”と呼ばれる蔵内氏は高額な海外視察が問題になった6月の会見で「“海外旅行”は続けます」と失言したことで知名度を全国レベルに上げた。

裏金問題でも立憲民主党系会派の県議が「自分も蔵内氏に500万円を渡した」と匿名でメディアに証言。蔵内氏は否定している。

7月24日全国都道府県議会議長会の総会後、会場を後にする福岡県議会の蔵内勇夫議長(写真/共同通信社)
7月24日全国都道府県議会議長会の総会後、会場を後にする福岡県議会の蔵内勇夫議長(写真/共同通信社)
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決議案は、蔵内氏の疑惑を羅列し「蔵内議長が密接に関わるこれらの不祥事は、県議会の正当性を根底から揺るがす疑念を招いています。(中略)もし県議会として蔵内議長続投を選ぶならば、県民、国民の感覚と大きくずれています」と蔵内氏の退場に同調を求めている。

「決議案に強制力はありませんが、蔵内氏の続投への賛否を問うことで来春県議選を控える県議に“踏み絵”を迫る狙いがあったとみられます。蔵内氏は採決前日に『これもう政局ですね』と怒ってました」(地元記者)

そして迎えた17日の臨時県議会。予定より約5時間遅れで始まった本会議は、中尾氏の辞職に伴う副議長選挙で自民党の板橋聡県議を選出。金銭疑惑を調査する第三者委員会の設置を決めた。