ないはずの指がかゆい
──指を2本失って、日常生活はどう変わりましたか。
メジルシ髙倉(以下同) いちばん大変だったのは、ない指がかゆいことです。かゆいのに、かこうにも、その指がそこにない。不思議ですね。
──仕事では不便もありそうです。
バーで働いているので、お釣りを受け取るときに、指のない隙間から小銭を落としてしまうことがあります。化粧水を手に出すときも、隙間から流れてしまう。でも慣れます。やり方を変えれば普通に生活できます。
──ちなみに顔認証は……?
ほぼダメですね(笑)。特にアプリの顔認証は、本人なのに本人だと認識してもらえない。でも役所などで、職員が写真と僕の顔を見比べて確認する場合は大丈夫です。
「行き着くところまで行くと、かえって困らない」
──見た目で困ることはありますか。
頭にタトゥーが入っている友達は、不動産会社でそれが少し見えただけで入居を断られました。でも僕の場合は、この姿のまま行くんです。「何をしている人ですか」と聞かれたら、海外での活動を話す。すると「すごい人が来た」と面白がって、むしろ熱心に物件を探してくれることもあります。行き着くところまで行くと、かえって困らないんです。中途半端がいちばん良くない(笑)。
──職務質問をたくさん受けそうですね。
基本的にはそんなにないです。ただ、あるとき、警察官に車を停車させられ、その理由を聞くと「目をそらしたね」と言われたことはあります。アイボールタトゥー(白目を黒に染めるタトゥー)なのに、目が合っているかどうか分かるわけないだろうって(笑)。
※身体改造には感染症や神経障害、視力障害など重大な健康被害につながるおそれがあります。本記事は特定の施術の安全性を保証したり、身体改造を推奨したりするものではありません。













