「2ケツしてくれたら二度とつきまとわない、一生の思い出にするから」
同級生の保護者の懸念通り、佐藤さんが男とのトラブルを県警に事前に相談していた記録はなかった。そして、悪夢の6月10日が訪れた。
「この日も唯来ちゃんは、容疑者に会う前に友人の1人に事情を伝えてから会いに行っています。唯来ちゃんは容疑者から『原付に2ケツしてくれたらもう二度とつきまとわない。一生の思い出にするから会ってくれ』と懇願されたそうです。容疑者は以前から無免許で原付を持ってきて乗っていたそうです。そして唯来ちゃんは『これで終わるのなら』と会いにいったとのことでした」
佐藤さんは自身の家族にも10日夕、この元交際相手に呼び出されたことを伝えて出かけている。その際、この卑怯な男の妄言を家族に伝えたかどうかは不明だ。
「その友人ももっと強く引き留めておけばと心を痛めているみたいで……。もちろんこんなにひどい事件になるなんて想像はできなかったのだとは思います。私も今になって、もっと強く言っておけばよかったと後悔しています。
唯来ちゃんは優しい子ですから、周りに心配かけたり巻き込まないように『大丈夫』と言い続けていたんだと、今さらながら思います。
唯来ちゃんと親しかった子たちはニュースに出るより前に唯来ちゃんが事件に巻き込まれて亡くなったことを知っていました。GPSで唯来ちゃんの位置を確認したら、現場の河川敷のところに位置を示していたみたいで……。
唯来ちゃんは、つきまとわれていたからバイトもできなかったし、容疑者が怖くて彼氏も作れなかったと聞いています。あんなに優しい子になんてことを……。うちの子供ももちろんですが、私も強い怒りを感じています」
保護者はときに涙を堪えながら、そして怒りに駆られた表情になりながら、思いを語った。
17歳の輝かしい未来を奪ったストーカー男。嫌われ、疎まれた理由を考え、自身の罪に向き合う必要があるだろう。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













