「日経記者と仲良くして、あわよくば『リファラル採用』されたい」
最近、新聞業界でよく語られる“合言葉”のような言説がある。「日経の記者とは仲良くしたほうがいい」だ。
日経新聞は自社社員からの紹介で他社の記者経験者を採用し、紹介者の社員には最大50万円ほどの手当を出す「リファラル採用」を強化しているため、「日経の記者を飲みに誘ったり、取材先に関する豆知識を教えたりして、日経の記者に情報提供をしたり、交流を深めたりと面倒を見ている。あわよくば、給料が良くて生き残れそうな日経にリファラル採用してほしい」という記者が珍しくないのだ。
新聞業界は、会社の枠を越えて、記者同士の結びつきが強いことで知られる。政治家や警察幹部、官僚などをともに取材したり、一緒に記者会見に出席したりするうちに親交を深め、飲みに行くこともしばしばだ。それゆえにお互いの人柄や能力を把握しやすい。
日経側にとっても、人材紹介エージェントに対して相場の手数料である「採用者の年収の30~35%程度」を支払うよりも、自社社員に50万円を支払ったほうが安く済み、中途採用者の能力も担保しやすいというわけだ。













