「会わないなら家族に手を出すぞ、殴るぞ」

佐藤さんと男が接点を持ったきっかけについても、保護者は知っていた。

「唯来ちゃんが高校2年生の頃、付き合いが始まったと聞いています。容疑者も同じ高校のひとつ上の学年にいて、お互い存在はなんとなく知っていたけど、交流はなかったみたいです。

何をやったのかは知りませんが、容疑者は途中で退学になったそうです。容疑者は、高校入学当時はおとなしかったそうですが、不良っぽい子も多い高校なので、影響されて変わっていったと聞きました。普通の生徒から見れば不良っぽくて怖がられていたと思います。

交際に関しては、容疑者がSNSで唯来ちゃんを見てDMしたのがきっかけだそうです。ただ、付き合ってから容疑者の束縛がひどく、唯来ちゃんはすぐに別れを切り出したみたいで交際期間は短かったと聞いています」

逮捕された19歳の男
逮捕された19歳の男

首尾よく交際に漕ぎつけたものの、本性がバレてすぐに関係解消。しかし、男はしつこかった。

「束縛がきついだけでなく暴力もふるっていたらしく、唯来ちゃんは体にアザを作っていたこともあったんです。

暴力は別れてからも続き、ウチの子供も含めて唯来ちゃんの周囲の友人は『もう会わないほうがいいよ』といつも引き留めていたんです。ところが容疑者は、『会わないなら家族に手を出すぞ、殴るぞ』と唯来ちゃんを脅していたんです」

佐藤さんは男を逆上させたら何をされるかわからないと、事態を拡大させないようズルズルと不本意な関係に甘んじていたのかもしれない。友人たちがDV被害を心配するたびに、佐藤さんはこう言っていたという。

『手を出すとしても1回平手打ちするくらいで(容疑者は)落ち着くから私が我慢すれば大丈夫』

そんな状態で容疑者は1年近くも佐藤さんに付きまとっては復縁を迫り続けたという。そして、最悪の結果を免れられなかったのは、男が懇願した「最後のお願い」に勝負を賭けたからだった。♯4につづく)

遺体発見直後と思われる近所の防犯カメラの映像(写真/近隣住民提供)
遺体発見直後と思われる近所の防犯カメラの映像(写真/近隣住民提供)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班