オートファジーの効果

●細胞の浄化:老廃物や異常タンパク質を除去し、細胞の健康を保つ。

とくに、神経細胞のような寿命の長い細胞は、オートファジーによって細胞内にゴミがたまらないようにすることができます。オートファジーによる浄化作用は、パーキンソン病とも深い関連があることが知られています。

●エネルギーの創出:身体が飢餓状態になったことを関知し、細胞内に蓄えていた成分を分解して、新たなエネルギー源を創り出す。

●代謝回転:細胞成分を新陳代謝させる働きがある。

体重60キログラムの成人の場合、身体の中で1日に約240グラムのタンパク質が作られています。これらのタンパク質の原料を食べ物の摂取だけで賄うことはできません。細胞の中のタンパク質も、リサイクルされているのです。このようにして、細胞の新陳代謝が起こっているのです。

●病気予防:がん、アルツハイマー病などの神経変性疾患、感染症などの予防に関係する働きがあるとみられている。

●アンチエイジング効果:細胞の若返りを促進し、肌や身体の老化を遅らせる可能性がある。

このようなありがたい機能を、私たちの身体があらかじめ備え持っているのですから、それを活かしていかない手はありませんね。
 
そしていまだ盛んな研究段階にあるオートファジーですが、活性化する方法として、生理学・医学的には次のように言われているのです。

●間欠的断食(インターミッテント・ファスティング)が有効。

空腹状態が続くとオートファジーが活性化しやすくなる。

●適度な運動や睡眠は細胞の代謝を整えオートファジーの働きをサポートする。

そのものズバリ、「16時間断食」が健康法として十分なエビデンスを備えていることがわかりますね。

オートファジーを身近な言葉で言うなら、「私たちの体の中で毎日静かに働き続ける細胞の掃除屋さん」です。

健康や美容、長寿に関心がある方なら、是非その内容を、ある程度は科学的に知っておきたいものです。

健康な身体を維持するために(写真/shutterstock)
健康な身体を維持するために(写真/shutterstock)
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「空腹」は最高の健康習慣 ホルミシスが人生を変える
青木 厚
「空腹」は最高の健康習慣 ホルミシスが人生を変える
2026/2/17
1,155円(税込)
ISBN: 978-4569860572

16時間断食で、オートファジーが活性化!
舌がんの宣告を受けた私が、さまざまな論文を読んだ上でたどり着いたのが16時間断食でした。 「睡眠時間を含めて16時間ものを食べない。どうしても我慢できなくなったらナッツやヨーグルトはOK」という16時間断食によって、細胞が若返る「オートファジー」が活性化します。さらに本書では、軽いストレスが体にいいことを示す「ホルミシス」についても解説します。

【16時間断食の習慣を取り入れることで、こんなことが起こります】
●免疫力、腸内環境の向上
●細胞が若返る
●体重が減り、肌もきれいに
●高血圧、高血糖が改善
●認知症、がんの予防効果も

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