顧問は「運転してきたバスのナンバープレートを確認しなかった」

そうした状況で高校は10日夜、男子ソフトテニス部顧問の寺尾宏治氏も加わって2回目の会見を開いた。そこで明らかになったのは、部の対外活動時にレンタカーと外部運転手を手配したことをうかがわせる領収証を蒲原鉄道が以前から高校に発行していた事実だ。

寺尾氏は冒頭でこう説明した。

「過去の蒲原鉄道からの請求書を確認したところ、2パターンの請求書がありました。ひとつは項目に『貸切バス』と書かれた請求書。もうひとつは『レンタカー代、人件費』と書かれた請求書です」

10日会見で話す寺尾氏(撮影/集英社オンライン)
10日会見で話す寺尾氏(撮影/集英社オンライン)

後者の請求書はレンタカー代と人件費の額が分けて記されており、昨年度12回蒲原鉄道を利用したうち3回がこの形式だという。

そして寺尾氏は、

「(貸切バスと書かれた請求書よりも)レンタカープラス人件費となってる方が少しお安くなっておりました」

とも発言した。

通常のバスより安くするためレンタカーと外部運転手を手配したという蒲原鉄道の主張通り、道路運送法違反の「白バス」(白ナンバーバス)営業が疑われる取引があり、その「記録」が高校にも渡っていたことがうかがえる。

ところが寺尾氏はこの取引記録の存在を前にしても、

「私は請求書は総額を確認するだけで、項目は確認をせずに支払いの担当者に請求書を渡していましたので、2パターン存在することについては認識していませんでした」

と主張した。

蒲原鉄道(撮影/集英社オンライン)
蒲原鉄道(撮影/集英社オンライン)

集英社オンラインは念のため商用でない白ナンバーの車の運転手に報酬を支払うということが違法と認識しているか寺尾氏に確認し、これに寺尾氏は「はい、知っておりました」と即答した。

それでも「レンタカープラス(外部)運転手」を使っていたことにこれまで気づかず、今回の事故当日も若山容疑者が運転してきたバスのナンバープレートを確認しなかった、というのが寺尾氏の説明だ。