母親が少年たちに注意しに行ったことが事件の発端

襲われていた10代の男子高校生は顔を殴られこめかみから出血、眼底骨折が疑われるケガ。農薬とみられるスプレーを噴霧された署員6人はいずれも目の痛みを訴え、うち3人が病院に搬送された。同署は男子高校生に対する殺人未遂容疑で同所の職業不詳・高林輝行容疑者(44)を公開手配し、行方を追っている。

緊迫した当時の様子を近隣住民が話す。

「朝の7時半にいかないくらいかな。高林さんとこの息子が5、6人くらいの男性警察官と揉めていて、家の中から何か叫んでいました。警察官は『おら!出てこい』とずっとドアを叩いたり、ときには『あのさ、出ようよ』と説得する警察官もいた。そのあと警察官が数十人ぞろぞろと、パトカーも数台集まってきて、あっという間に規制線が敷かれた」

緊迫の現場…だが高林容疑者はすでに逃走していた(近隣住民より)
緊迫の現場…だが高林容疑者はすでに逃走していた(近隣住民より)
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警察官が取り囲む前後に、高林容疑者は自宅から逃走した。高林容疑者は身長173センチでガッチリした体型。頭髪は丸刈りで、上下グレーのスウェットを着用していたとみられる。

「そもそもは4月29日午前7時ごろ、高林容疑者の自宅向かいにある焼肉店前の路上にたむろしていた10代の男女7人グループがおしゃべりしていたのに対し、母親が『静かにして』と注意しに行ったことが今回の事件の発端。

グループは立ち去らず、直後にハンマーを持った高林容疑者が自宅から出てきてグループを襲撃、殺人未遂容疑の対象となった被害者だけでなく、もう1人の男子高校生にも暴行をふるって肩にケガを負わせ、逃げ惑うグループの女性1人を追いかけ回した。少年たちにとっては恐怖の時間だったでしょうね」(警視庁担当記者)

現場はJR福生駅の北西約700メートルの住宅街の一角。ゴールデンウィーク初日の早朝から起きた物騒な事件に、焼肉店の近所のアパートに住む女性はこう眉をひそめた。

「焼肉屋の駐車場に普段から深夜にバイクを停めて、たむろしてる子たちがいるんですよ。顔に見覚えないので近所に住んでる子じゃないと思います。それでもしょっちゅうここにたまって、夜中の23時以降とかに、マフラーを改造しているのか『ブロロロ』みたいに爆音を響かせて。顔つきから20歳前だろうなと思ってました。

いつもは男の子ばかりだけど、今日は女の子も混ざってましたね。今日は午前5時半にベランダの家庭菜園に水をやりに出た時には、もう彼らが騒いでいたので『ここ、ちょっと通れないから、どいて』って注意しました。

これまでも、アパートの出入り口でタバコを吸って、ゴミもよく落としていくので迷惑だったんです。近所の人たちはみなさん『あの子たちちょっとうるさいよね』という共通認識を持っていたと思います」

現場に停められていたバイク(撮影/集英社オンライン)
現場に停められていたバイク(撮影/集英社オンライン)