“ロボット審判”はくだらない
――大谷選手は今年から投手に本格復帰。ここまで4試合に登板して2勝0敗、防御率0.38ととても好調です。
俺はシーズン途中で壊れるんじゃないかと心配してるね。打者でも投手でもすごい選手だけど、両方やるとなると無理がきちゃって、もう2回も肘を手術してる。今季はその点をどれだけ慎重にできるかだね。
――4月16日の登板時では投手に専念させてたりと、ロバーツ監督も気をつかっていそうですね。
そういう姿勢を見せとかないとケガした時に叩かれちゃうからね(笑)。
大谷も今年で32歳。今後の選手生命を考えてそろそろ打者か投手のどちらかに専念したほうがいいと思うよ。で、絞るなら5日に1回投げるピッチャーより毎日出られる野手のほうがファンサービス、商売的にもいいんじゃないか。
――DHだと選手生命も長くなりそうです。
ホントは守ったほうがいいよね。(アーロン・)ジャッジも大谷のことを内心、「守らないで楽だよね」って思ってるかもしれない。野手は守ってナンボ。守ってる時もお客さんに大谷を見せる、これもファンサービスですよ。
――今年からメジャーでABS(ロボット審判)が導入されたことが話題になっています。
アメリカはすぐそういうくだらないことをやりたがるからな。
――(笑)。ロボット審判、ダメですか……?
野球ってのはミステリアスなスポーツ。同じところを通ったきわどいボールでも、球が垂れてキャッチャーのミットがお辞儀したらボールになるし、キレがあればストライクになる。
誰一人として同じ球を放るピッチャーなんていなくて、画面で見るのと人間の目で見るのとじゃ感覚が全然違う。そこが面白いのに、機械を持ち出そうとしてるなんて……ね。
ピッチクロックだって試合進行を早くするために日本でも導入しようとしてるんでしょ。でも、試合で一番無駄な時間はリクエストなんじゃないのと。
――とりあえず使い切っとこうみたいな無駄なリクエストはたしかに多いですね。
野球というスポーツの審判は進行係なんだよ。大差の試合でバカ正直に判定する必要なんてなくて、ボールスリーなら多少外れててもストライクをコールして試合を進める。フォアボールになったら余計時間がかかるし、そうしたところで試合に何の支障もない。
アンパイアが「プレイボール!」と叫ぶのも、「この試合の進行係はオレだ!」って意思表示なわけ。杓子定規じゃないところも野球の一部なのに、どいつもこいつも勘違いしとる。そんなに正確にジャッジしてほしいなら、テレビゲームでもやってればいい。
――毒が止まらないですが(笑)、#2では開幕1か月が経過したプロ野球について聞きます。こっちが本題です!
取材・文/武松佑季
写真/村上庄吾














