2026年5月に、SNSで反響のあった集英社オンラインの記事ベスト5をお送りする。
第1位は、不動のスタメンだった守田英正がW杯日本代表に選ばれなかった理由を解説した記事だ。巷で言われているように「監督批判」をしたからではないという。
第2位は、コイン精米機に「くず米」を入れてしまい稼働停止になってしまったトラブルを取材した記事だ。
第3位は、日本のレアアース戦略についての記事、第4位はナフサショックの現実を解説した記事、第5位は映画館の「勘違いトラップ」を取材した記事だ。
第1~5位のランキングは以下の通り。
第1位
「あの発言が原因じゃない」守田英正がW杯落選…森保監督が最後まで消せなかった“ある違和感”
第2位
「人として最低な行為」コイン精米機に“くず米”混入で稼働停止に…「田んぼの泥のような臭いがする状態」運営者が明かした無人精米所のトラブルの実態
第3位
「勝算はほぼゼロ」でも税金投入…日本のレアアース戦略が“中国に絶対勝てない”これだけの理由
第4位
高市ナフサショックで「中小企業から順に倒れる」…それでも“足りている”を繰り返す政府との議論がかみ合わない理由
第5位
「え、ダメなの!?」映画館にスタバを持ち込もうとしたら注意された…“ほぼ一体化”店舗で続出する「勘違いトラップ」に共感殺到、運営会社の見解は?
↓以下記事本編
スマートフォンも電気自動車も、その心臓部は「レアアース」という資源に支えられている。日本政府はその国産化に向け、深海採掘などの大型プロジェクトに巨額の税金を投じているが、果たして勝算はあるのか。結論から言えば、現実は極めて厳しい。中国の圧倒的低コスト構造を前に、日本の戦略は根本から問い直しを迫られている。
レアアースがなければ、スマホも電気自動車も動かず
私たちの生活を支えているのは、数多くの便利な電子機器である。手元にあるスマートフォン、仕事で使うパソコン、街を走る電気自動車。数え切れないほどの製品が、日々の生活を彩っている。
複雑で高度な製品を製造する過程を、上流、下流という言い方で説明されることがある。「ものづくり」の工程を、川にたとえて、どんどん遡っていくと、一番はじめにある場所、たどり着く源流にあたるのが、原材料である。
そんな原材料の一つである「レアアース」は土の中に含まれている物質であるが、極めて特殊な性質を持っており、強力な磁石を作ったり、光を放つ部品を作ったりするために欠かせない。レアアースがなければ、スマートフォンは動かず、電気自動車のモーターは回転しない。
壮大な国家プロジェクト「勝算はほぼゼロ」
レアアースは、川の始まりに湧き出す最初の一滴である。川の下流にどれほど巨大な工場が建ち並び、世界最高峰の技術を持つ職人が待ち構えていたとしても、上流から材料が流れてこなければ工場は一切稼働しない。
日本政府は現在、将来途絶えるかもしれない源流の水を自国の力だけで確保するため、多額の税金を投じて国産レアアースの開発に向けた戦略を推進している。
果たして、国家を挙げて取り組む壮大なプロジェクトに勝算はあるのだろうか。結論から言えば、勝算はほぼゼロである。
現状の日本の産業政策を見渡すと、川の下流にあたる半導体製造工場を国内に誘致するために、何兆円もの莫大な税金を注ぎ込む計画が進行している。
半導体工場への過剰な投資は、技術の変化が激しい業界の性質や、国際的な競争の厳しさを冷静に計算すれば、絶対にうまくいくはずのない無謀な計画である。
企業は常に最も安く製造できる場所を探しており、補助金が尽きれば工場は簡単に別の国へ移っていく。絶対に取られたくない技術をわざわざ日本の工場で生産するモチベーションは低い。













