名指しで相談依頼がくる山内さん
――剛さんが警察から感謝状を受けられたニュースを見て、わざわざ店に訪ねて来た人もいたそうですね。
山内剛さん(以下同) 高齢の男性がスマートフォンを見せて「こんな内容来たけど、これ大丈夫かな。どう思う?」って普通にレジに来られました。
いきなりで「えっ」と思いましたが、確かに詐欺っぽい内容だったんで「これはブロックして無視していいですよ」とアドバイスしました。
――そのお客さんは山内さんが詐欺被害を防いできたことを知って来たんですか?
そうです。名指しで「山内さん、あんた詳しいでしょ。これどうかね」って(笑)。ほかにもスタッフさんが話を聞いてあげたこともあります。
――詐欺師が送ってきた文面を見て「これはだまされるかも」みたいな、巧妙なものはありましたか?
「何億円当選しましたよ」とあり得ない額が書かれていて、「あなたにも分配金がありますので振込手数料払ってもらったらお金あげますよ」っていうのがありました。
しかも「当たったのは4人で、あなたはそのうちの1人です」とあって、メッセージを受け取った人が払わないでいると、別の当選者を名乗る人物から「君が払ってくれないと僕ももらえないんだけど」みたいなLINEがきて早く払わせようとしてました。
――それもLINEで?
LINEの設定を勝手に友達に追加されるようにしておくと、次から次に(詐欺グループ側に)登録されるんだと思います。それで新しい登場人物が送ってきたんじゃないでしょうか。
――これだけ報じられているのにだまされる被害が止まりませんね。
だまされている方って詐欺師のことをすごい信じてるんですね。
例えば「香港の銀行のCEOがいま決済をするのに手数料が必要で、何万円かの電子マネーを送ってくれたら決済した何割かをあげるから」みたいな、明らかにおかしなメッセージを信じて「いや、この人は信用できる人やから」みたいな感じで言うお客さんが来たことがあります。その後、警察が来てようやく納得されましたが。
被害に遭った方って相談できる人がほとんどいなくて、誰かに話せば絶対「詐欺でしょ」ってわかるような内容なんです。
だから相談してもらうと被害に遭う確率はものすごく減ると思います。
――相談できる人がいないというのは?
高齢で1人暮らしの方とか、ご家族と離れて周りと交流されない方が(一人で)判断しちゃって、みたいな感じです。













