日本一の鬼監督への想い
「すぐに抗がん剤治療が始まり、入退院を繰り返しました。今の抗がん剤は副作用が少なく、自宅で過ごせています。以前は(抗がん剤の)副作用で吐き気や倦怠感があったり、食欲がなくなったり、口内炎だらけになったり、低血糖でぶっ倒れそうになったり。
脳症が出て、文字を見ていても脳がうまく処理できなかったり、左手に物を持って右手で作業していると、左手を放しちゃったりしたこともあったんですけど」
そんな治療期間の苦しさの中で思い出すのは、柔道部で過ごした日々。
「『日本一の鬼監督』のもと、本当にきつい練習を毎日やりすぎていたので。どんな内容か? それはちょっと言えないです(笑)。でも正直、あれ以上きついことはないだろうから、何があっても大丈夫だと思っていて。だから抗がん剤も乗り越えられています。
ただ、絶対バレないと思っていたのに、ある日、監督から『TikTok(※)見てるけど元気そうだね』というメッセージが届きまして……TikTok、ナメてました(笑)。その後、たくさんの差し入れと一緒に、病院にお見舞いに来てくださって。監督はめちゃくちゃ怖いんですけど、めちゃくちゃ生徒思いなんですよね」(※『17歳で骨肉腫になって今これ』)
柔道によって強靭なメンタルを作り上げたひゅうがさんだが、夜になると気分が落ちることがあると話す。
「日中はドラマやアニメを観ながら過ごせるけど、夜って寝るために目をつぶらなきゃいけないじゃないですか。病室でふと『俺、何やっているんだろう?』と思うことはあります。『がんにならなかったら、どういう生活を送っていたんだろうな?』とはすごく思います」













