SNSにはヌンチャクや刀を振り回す動画も…

――具体的にどういうことですか。

SNSのコメントって、波のようで、最初は温かいコメントが多くても、ひとつ強い言葉のコメントが注目されると、そこから一気に流れが変わって、同じようなトーンのコメントがどんどん増えていくんです。

さらに、それに対して反論する声が目立ち始めると、今度は意見ごとに派閥のようなものができて、争いに発展していく。通知を見ていると、「今の時間帯は祝福の空気だな」とか、「今は冷笑する流れだな」「今は俯瞰して語るのが主流だな」と、空気の移り変わりがはっきり分かる瞬間もありました。

SNSでの誹謗中傷は、テレビを見ながら野次を飛ばすのとは違って、とても手軽である一方で、確実に記録として残ってしまう行為でもあります。だからこそ、投稿ボタンを押す前に、ほんの少しでも冷静になる時間があれば、状況は変わっていくのではないかと感じました。

――安井さんのSNSには華奢な体でヌンチャクをブンブン振り回す動画などありますが、剣道もされていて活発な学生生活だったのでしょうか?

いちばん若くて、体も動く今だからこそ、自分にできることや、やりたいと思ったことには全力で向き合ってきました。

家にいる時間は、本当にお化粧するときと寝るときくらいで。朝早く起きて大学の1限に行って、そのまま仕事をして、また5限を受けたり、地方に行ったりと、毎日がめまぐるしく過ぎていきます。

でも、その分、感性がどんどん刺激されている感覚があって、毎日がすごく濃くて、本当に幸せだなと感じています。

剣道初段の安井さん(写真/本人Instagramより、以下同)
剣道初段の安井さん(写真/本人Instagramより、以下同)
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――2026年3月には大学も卒業されました。社会人1年目として、今後の活動について教えてください。

私の目標は、武士道精神を世の中に伝えていくことです。ヌンチャクや刀の動画を発信しているのも、その思いがあるからで、「かっこよさ」や「面白さ」を切り口に、自然と興味を持ってもらえたらと思っています。

幼い頃からさまざまな武道に触れてきた中で、日々の鍛錬が自分の軸や揺るがない自信につながることを実感してきました。

SNSでは、言葉が簡単に届くからこそ、その流れに影響されてしまう怖さがありますが、だからこそ流されない軸を持つことが大切だと思っています。武士道精神と、スタバで培った人に寄り添う姿勢で、強く優しくほっこりするような存在でありたいです。

取材・文/集英社オンライン編集部