「We are 男闘呼組!! 29年ぶりに再始動です!!」
10月15日、東京ガーデンシアター。あの頃と同じように円陣の声出しは和也が行った。
4人がステージへ向かう。最後尾は、あの日と同じように健一だった。
「ステージに上がる瞬間の景色ってあるわけよ。お客さんがワーッって沸く中をメンバーが歩いていく。その後ろ姿、シルエットが、あの頃と同じで。でも、懐かしいとかっていう感じじゃなくて、タイムスリップっていうかさ、ワープしたっていうかさ。
しかも、今のほうがちょっとカッコよくなってるというかさ。満員の客席見て思ったよね。昔より、今のほうが俺たち人気あるんじゃないって」
和也が客席に向かって叫んだ。
「We are 男闘呼組!! 29年ぶりに再始動です!!」
夢にまで見た景色が、和也の眼前に広がっていた。
「いや、もう、とにかく、やっぱりあんなに興奮したことなかった。30年も夢見てきたっていう、うん。絶対叶わないと思ったことが実現してる。ホントに信じられない奇跡の瞬間なんだって興奮がさ。
もう夢中でパフォーマンスしたなっていうか。それこそ、10代の頃、いちばん熱かった頃みたいな気持ち。
男闘呼組再始動の話が持ち上がった時、以前の男闘呼組じゃなくなってしまうんではって怖さがあったんだよね。だけど、やっぱりステージに立ってる限りは、俺たちはあの頃のまんまなんだなって。そこは誰も触れられない神聖な場所で、ここだけは何があっても変わらないんだなって。お客さんの前に立った時にわかったよ」
復活を待っていたのはファンだけではなかった。
初日には東山紀之、木村拓哉、佐藤アツヒロ、生田斗真らの姿があった。会場入口を、数え切れないスタンド花が飾った。
構成/水野光博 写真/井村邦章













