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気づいたら3日も
口をきいてくれない妻
妻と娘と息子の四人家族として、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。
しかしいつの日からか、妻が口をきいてくれなくなる。なにか気に障ることを言ったのだろうか。嫌がることをしたのだろうか。
なぜ妻は不機嫌なのか。どうしたら機嫌をなおしてくれるのか――。 これと言って思い当たることはなく、あれこれ働きかけてみるものの――。
webサイト『よみタイ』連載中から反響を巻き起こし、書籍化から2年を経た2022年、『めちゃコミ』の広告から火が付き更に大反響。今もなお、読者を増やし続けている『妻が口をきいてくれません』。
担当編集の今野加寿子氏はインタビューでこう語る。
――今野さんと野原広子さんの出会いは?
『離婚してもいいですか?』(KADOKAWA刊)など、もともと野原さんの作品が好きで、いつか一緒にお仕事したいな、と思っていたんです。ですから、あるところでお目にかかってすぐ、その気持ちを伝えました。
しばらくして何本かプロットをいただいたのですが、すべてに興味を引かれ、決められなくて(笑)。単刀直入に「野原さんが今、一番お描きになりたいのはどれですか?」とお尋ねしました。
――それが『妻が口を聞いてくれません』だったというわけですね。
はい。家族4人で穏やかに暮らしていたはずなのに、あるときから突然、妻が夫に、必要最低限の会話以外言葉をかけてくれなくなるところから物語は始まります。夫には、理由がまったく思い当たらない。
3日経ち、2週間経ち、気がついたら数年が経ってしまっている。後半では視点が妻サイドに変わり、だんだんと理由が明かされるわけですが……。
――リアルですよね。世の妻たちが「あるある!」と賛同しまくりました。
そうなんです。家事や育児で自分のこともままならないのに、仕事から帰ってきた夫から「家に1日いる人は気楽でいいよな」とか言われたらカチンときますよね。具合が悪くて寝ていたら「いつになったらよくなるの?」は、すでにモラハラですよ。