市場は、常に建前よりも現実で動く

世界の市場はいつも噂と現実の間で揺れている。しかし、いまほどその境界が曖昧になっている局面も珍しい。イランを巡る憶測と原油価格の動きに振り回され、株も為替もエネルギーも神経質な乱高下を繰り返している。

市場は日々のニュースに反応しているが、実際には誰も全体像を掴めていない。まさに「噂」と「現実」が入り交じっている状態である。

その中で興味深いのはトランプ大統領の発言だ。原油価格について「問題が解決すればむしろ下がる」と語り、さらにロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ロシア産原油の輸入を模索しているとも報じられている。

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もしこれが事実であれば、エネルギー市場は単なる中東問題では終わらない。米国とロシアを含めた新たな供給構造の再編という、より大きな地政学の枠組みに入りつつある可能性がある。