中道改革連合「崩壊」に向けたカウントダウン
「全国を回る中で、『物価高で生活が苦しい』『分断と対立に危機を感じる』という切実な声を確かに聞きました。生活の安心と平和を守る『穏健な政治勢力』として、中道のかたまりを作るという方向性は決して間違っていなかったと思います」
立憲民主党代表として公明党と中道改革連合の結成を進めた野田佳彦前共同代表は2月16日、公式サイトで歴史的大敗を振り返りつつ新党結成の意義を強調した。
だが、小選挙区での議席獲得はわずか7議席、比例でも42議席という大惨敗を招いた責任は極めて重い。公示前の167議席から3分の1以下になったことを考えれば、新党結成が「大失敗」だったことは明らかだ。
野田氏は「自民党にガチンコ勝負で負けたという実感はありません。高市総理への期待感だけの『推し活』のようなイメージ論に、選挙戦全体が支配されてしまったように思います。何とも言えない独特の『時代の空気』に、私たちの訴えが飲み込まれてしまいました」とも記しているが、その程度の認識しか持ち合わせていないならば、突如結成された新党の下で選挙戦を展開せざるを得なかった落選者が浮かばれないだろう。
中道改革連合が大敗した理由は、多くの政治家や専門家、ジャーナリストらが分析しているが、残念なのは、その大半は「敗北」の先にある「未来」が見えないとしている点だ。
それは、すなわち「中道崩壊」を意味する。小川新代表という“起爆剤”は、「平時」ならば選出されることは難しく、「有事」の今だからこそ一定の期待感が向けられていることは理解できる。
だが、そんな中道改革連合には「崩壊」に向けたカウントダウンが始まるだけの「3つの理由」が内包されていると言わざるを得ない。
小川新代表就任で党のイメージ「変わらない」81.4%
1つ目は、急ごしらえで結成された新党は期待値がすでに低く、国民から自民党以外の選択肢として「受け皿」と映っていないことだ。
先の衆院選で自民党は総定数(465)のうち316議席を獲得した。戦後最高の議席占有率(68%)で、小選挙区は全体の約85%で勝利している。
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が2月14、15日実施した世論調査によると、小川新代表就任で党のイメージが変わったかを尋ねたところ、「変わらない」が81.4%を占め、「変わった」は13%にとどまった。
正式な小川新体制発足前の調査であり、評価するのは時期尚早という声はあるだろうが、それでも「ご祝儀相場」が存在しないどころか、早くも超低空飛行となっていることがわかる。
興味深いのは、次の設問だ。中道改革連合が「今の形のままでよい」と考える人は16.2%で、「立憲民主党と公明党の参院議員や地方議員も合流した方がよい」は22.1%、「立憲と公明に分かれた方がよい」が51.8%に達した。
政党支持率は自民党の39.4%(前回調査比3.4ポイント増)に対して、中道改革連合は7.6%だったという。













