隠し子と20歳のときに闘わせたい
──親になった芸能人が育児論や教育論を語ったり……ということも、キャリアの中ではありますよね。
育児論で昔から言ってたのは、生まれた子どもと、愛人との隠し子を20歳で闘わせるってことなんです。それで勝った方が、本当の我が息子であるっていう。ただ、漫画で言えば、最終回では2人が手を組んで俺を殺して終わる。それが一番綺麗だと気づいたんです。俺が「よくやった……正解だ」って言うオチ。
──それで息絶える。
よくその答えを導き出したな、と。これが理想の育児論ですよね。
──そうなると、隠し子も結構いるというか。
やっぱりね、隠し子を歌舞伎界だけの特権にしとくのはおかしいですよ! だったら俺も作ってやるっていう。
──芸人界にその風習を持ってきて。
そうですよ。歌舞伎界だけ許されるのはおかしいですからね。
ワイプの外側まで使った本気のワイプ芸
──最近は、バイきんぐの小峠さんなど、これまで独身イメージが強かった芸人さんが結婚されている印象があります。ケンコバさんもその1人だと思いますが、これからの「独身イメージ」との付き合い方はどうなっていきますか?
いや、例えば保険とか洗剤のCMみたいなビッグビジネスの話がきたら、180度手のひらを返しますよ。今日みたいなインタビューにも、もちろんちゃんと答えます。今は、そんな仕事も来ないのでこんなこと好き勝手言わしてもらってますけどね。芸風だって1から作り直しますよ。
──今の芸風すらも捨てると。
ただ、仕事が来てないので変えないですけどね。
でも、話が来たら、もう、ワイプでボロボロ泣きますよ。本気のワイプ芸を見せたい。ワイプ芸を売りにしてる芸人を見ててね、「こいつ甘いな」って思うんです。もっといくとこまでいけるはずだし、なんなら画面から外れるぐらい泣けよと思う。感情をもっと出せよと。
──ワイプの外側まで使ったワイプ芸。
ワイプの外を使わなきゃね、ワイプ芸じゃないんです。ストライクばっかり投げて打ち取れるピッチャーっていませんよね? 打たせるのも三振取らせるのもボール球ですからね。お前、よくそんな素人泣きで仕事つかんだなと。
──具体的に思い浮かんでる人がいませんか(笑)?
いっぱいいます。まあ、そんな仕事、僕には来ないから言ってるんですけど(笑)。
──いい意味で、結婚前と結婚後で雰囲気などが変わられていないんだなと。
まあ、それはやっぱりそういう仕事が来てない証拠ですよ。だから、僕は待ってます、そういうビッグマネーが飛び込んでくる仕事を。手のひらを返したいですから。その気配は、今のところないですけど(笑)。
取材・文/谷頭和希 撮影/杉山慶伍














