女子の希望職業は「現実的」

こうしてみると、小学生の頃から希望する職業はジェンダー化されていることがよくわかる。私たちは周囲の人々や環境からジェンダー・メッセージを浴び続け、成長していく。そのプロセスの中で、将来の夢や職業も性別に応じた方向づけがなされている可能性は高い。

あくまでも筆者の仮説だが、女子が男子のランキングに入っている職業を希望した場合(共通職業は除く)、否定はされないにしろ男子と同じように奨励されないだろうし、反対に男子が女子のランキング職業を希望した場合は否定されるかもしれない*1

余談だが、筆者がこのランキングをみたとき、男子と比較して女子の希望職業が「現実的」であることが気にかかった。

写真はイメージです 写真/Shutterstock
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男子の方が夢を大きくもつことを周囲から奨励されやすいのか、女子が「現実的」に考えることを周囲から奨励されやすいのかは定かではないが、幼い頃から自分の「身の丈」に応じることが求められる女子(「身の丈」を超えていくことが求められる男子)の結果をあらわしている、というのは考えすぎだろうか。

学力に関する調査で明らかにされているような女子の自己評価の低さ(男子の自己評価の高さ)は、こうした「身の丈」に関するコミュニケーションも影響しているのかもしれない。