「年齢は数字にすぎない」と思いたいけれど

年齢は、単なる数字にすぎない。同じ年齢でも、人によって経験値や感受性は全く異なる。相手の年齢に対する固定観念をいったん取り払って、まずは相手の内面を知ろうと努力することが、中年期以降の婚活において大事なことなのではないだろうか。

「僕も『年齢は数字にすぎない』と思っています。でも婚活の現場では、その数字が現実を左右します。相手が同年代ならまだしも、10歳以上離れていると、どんなに話が合っても、恋愛対象としては見てもらえないことが多い。それがつらいところです。

恋愛や結婚で大切なのはお互いの価値観のすり合わせである、と言われますが、出会いの段階で年齢だけで判断されてしまうので、そもそもすり合わせの段階までたどり着かない。

何度も『今回こそは……』と思っても、結局年齢が理由で終わってしまう。自分ではどうしようもない要素だけに、余計に割り切れない。それでも僕は、婚活を続けています。もう『疲れた』と思うこともありますが、やっぱり諦めたくないので」

独身だと、性的な面での寂しさを感じる時がある。

夜寂しい中年男性 ※写真はイメージです(写真/PhotoAC)
夜寂しい中年男性 ※写真はイメージです(写真/PhotoAC)
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「20代の頃は、性的な欲求を満たすことよりも、男同士で盛り上がるために夜のお店に行っていた記憶があります。かつては年に2~3回程度、風俗のお店に行くこともありましたが、コロナ禍以降は一度も行っていません。たまにDVDを見たり、動画をダウンロードする程度です。

性的な欲求については、だいぶ弱まっているなと感じていますが、やはりそうしたことも一緒にできるパートナーが欲しい、と思うときはあります」

文/坂爪真吾

『モテない中年 恋愛格差と孤独を超えて』(PHP研究所)
坂爪真吾
『モテない中年 恋愛格差と孤独を超えて』(PHP研究所)
2026年2月17日
1,210円(税込)
256ページ
ISBN: 978-4569860879

中年はつらいよ!
なぜ私たちは何歳になっても「モテる/モテない」の呪縛から逃れられないのか。
異性と関わることができない苦しみ、独身を謳歌していても訪れる寂しさ、既婚者の脳裏をよぎる不倫やパパ活への欲求。
そうした呪いに縛られるのはあなたのせいではない。
性と孤独をめぐる問題に最前線で向き合い続けてきた著者による、5人の中年男性へのインタビューを通して浮かび上がってきたリアルとは。

【本書の要点】
●「モテる/モテない」の呪いは何歳になっても残る
●未婚男性がマジョリティになる時代の到来?
●婚活で「年齢の壁」は越えられない
●「人の話を聞く力」がますます大切になる
●「モテる力」よりも必要な「同居力」
●自分が選べない不自由なものを探す

【目次】
はじめに
第1章:なぜ私たちは「モテる/モテない」に踊らされるのか
第2章:日本の恋愛をめぐる150年史
第3章:バツイチのシングルファザーの孤独
第4章:孤独だった少年が孤独を楽しめる大人になるまで
第5章:ギャンブル依存と満たされない性
第6章:結婚相談所代表が離婚した理由
終 章:「モテる/モテない」という呪縛からの解放
おわりに

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