年齢の壁にぶち当たる
春日さんは高身長で人当たりも良いタイプであり、学生時代はサッカー部に所属し、現在も週末は前職で知り合った仲間たちと趣味のフットサルを楽しんでいる、社交的なスポーツマンでもある。高校生の頃から恋愛経験もあり、健康面の不安もない。いわゆる「モテない中年男性」とは正反対の存在であるように思えるが、それでも、40代になってからの婚活は本当に厳しい、と語る。
「パーティに行っても、2~3時間、場合によっては半日程度拘束されて、良い出会いがないまま終わることも多い。1回参加するのに1万円くらいかかることもあるので、経済的にも、体力的にも、精神的にも削られます。それでも、どこかで『次こそは』と思って、続けています」
春日さんの参加している独身者向けの婚活コミュニティでは、少し変わった形式のイベ
ントが行われている。
「そのコミュニティでは、男女の参加者同士が、お互いに年齢や職業などを明かさず、まずは趣味や感覚のつながりで交流するんです。オンラインでテーマを決めて話す会もあれば、週末にリアルで会うイベントもあります。僕もそこで何人かの女性と知り合いました。
その中に、特に『いいな』と思う女性がいました。最初はお互いに年齢も知らないまま、数回グループで会って、話が合って、笑い合って、自然に仲良くなっていきました。
あるとき、連絡先を交換して2人で食事に行くことになったんです。その時、初めて年齢を明かし合いました。彼女は36歳くらい。僕の年齢を聞いた瞬間、少し驚いた表情をしていました。良くも悪くも、想定外だったんだと思います。
食事自体は、楽しく終わりました。変なことを言った覚えもないし、空気も悪くなかった。でも、その後、彼女からの連絡が途絶えました。
主催者に後から聞いた話では、彼女も僕に対して『いいな』と思ってくれていたそうです。イベントの主催者を通して、『春日さんと連絡を取りたい』と言っていたと。でも、2人で会って、自分の年齢を知った途端に距離ができてしまった。理由はおそらく、それだけです。
もちろん、本当のところは本人にしかわかりません。僕の側に何か不備があったのかもしれない。でも、自分では失礼なことをした記憶もないし、女性とのコミュニケーションも苦手じゃない。結局、『年齢の壁』にぶつかったという感覚が強いんです。
年齢や職業を気にしないスタイルの出会いでも、やっぱり最後のところで、現実が顔を出す。40代の婚活って、そういう現実を何度も突きつけられるんですよね」













