「伸びてズレる可能性や、カバーが回転してしまうなどの可能性が気になります」

「ズレる」「滑る」可能性のあるものは製品化できないと話す担当者に、編み物のハンドルカバーについて問うと、次のように懸念を示した。

「編み物のハンドルカバーは、編み物ですので伸びてズレる可能性や、カバーが回転してしまう(滑る)などの可能性が気になります。指輪などのアクセサリーが編み目に引っかかる可能性も否めません」

ボンフォーム社のハンドルカバー(写真提供/ボンフォーム)
ボンフォーム社のハンドルカバー(写真提供/ボンフォーム)

加えて、ハンドルカバーを購入する際の注意点として次のように話した。

「ハンドルカバーをユーザーの方にお求めいただく際には、

・ご自身のハンドルの寸法を確認いただき、適合するサイズをお求めいただくこと
・取付け後にはハンドル操作の際にカバーが絶対にずれない(動かない)ことを確認すること
をご注意いただいております」

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
写真はイメージです(写真/PhotoAC)
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こうした指摘を踏まえると、無視できないのが法的な観点だ。

道路交通法の第70条では「安全運転の義務」として「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」と定めている。

万が一、「確実に操作する」ことが妨げられてしまうようならば法律に違反する行為になりかねない。

自由度の高い編み物という創作行為は、思い思いの作品を生み出せる深い喜びを伴う。だが、日常生活の安全を脅かすことにつながっては本末転倒だ。

使う場所と用途を見極める冷静さも必要なのではないだろうか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班