「市長辞任を求めているわけではない」と強調
会見に先立って、1月11日公開の文春オンラインの記事で久保田氏のこうした訴えが報じられると、山中市長は即日「事実関係として私として承知していない、また認識のない発言を一方的に公表されたことは極めて残念です。まず、外見や容姿について一方的に中傷するようなことはありません」と否定するコメントを出した。
これに対して嶋﨑弁護士は「裁判等で真実性が争われた時に立証ができるという自信を持ったもの(エピソード)だけを選んで(久保田氏は)述べている」と指摘する。
「あまりにもひどいことが続いた」と感じた久保田氏は、ある時期から市長の牽制を無視して市長室に入る際に録音をするようになり、これまで20~30時間分の音声を残した。ほかにも市長からのメールやSNSのメッセージなどが残っており、証拠を固めた上で告発に踏み切ったという。
そのきっかけを久保田氏は、カスタマーハラスメント撲滅を呼びかける映像を昨年12月に市役所内で観たことだと話した。
「市長がやってることはイジメとかカスハラに近く、それを止めないのは加担しているのと同じじゃないかと感じました。私は人事部長ですから止める立場だなということで逃げちゃいけないと思いました。
市長が言う“人間のクズ”とか“ポンコツ”とかいう陰口は学校では当然イジメになると思うんですよね。イジメから子どもを守るのもパワハラやカスハラから職員を守るのも市長の責任です。その市長が疑われる行為をしている。
市職員が安心して市民のために働ける環境を確保していくことが私の職責でもある、ということで今回このような言動に至りました」(久保田氏)
だが久保田氏は、市長を誰が務めるかは有権者の横浜市民が決めることで、市長辞任を求めているわけではないと強調。望むのは、中立性と専門性がある調査を横浜市が行ない、その結果に基づいて山中市長の言動が正されることだという。
「全ての人をリスペクトし、ご自分と対等以上にみてほしい。1人1人を大切にしてほしいんです。市民の皆様377万、議員86人、職員4万5000人。この1人1人が本当に自分と同じぐらい大切な人間なんだっていうことをご理解いただきたいんですよ」
自分は“性善説”を取るという久保田氏は「市長自身も変わろうと思えれば変わってくだされるだけの能力はあると思う」とも口にした。この願いは山中市長を変えられるだろうか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













