一番に事実を重視する

最も意思決定を失敗しやすいのは、その材料となる「事実」が足りなかったとき、あるいは、「事実」が間違っていたときです。それでは、正しい判断ができるはずがありません。だからこそ重要なのが、正しい事実を集める努力です。

例えば、一次情報を取ること。現場の社員から直接話を聞いたり、実際に自分の目で確かめたりすることがとても大切です。現場にこそ事実があり、最も信頼できる一次情報があります。

では、どうして一次情報が重要なのか、おわかりでしょうか。情報が組織のピラミッド構造を上がってくるときに、途中で報告者の判断が加わって、「事実」が歪められていく可能性があるからです。

イラストはイメージです (写真/Shutterstock)
イラストはイメージです (写真/Shutterstock)

又聞きや伝言ゲームでは、悪気はなくても「事実」が間違って伝えられてしまう危険があるのです。それをもとに意思決定をしたら、うまくいかないのは当然です。

意思決定の際に、それが「事実」なのか「部下の判断」なのかをはっきり分ける、ということが大切です。例えば、部下から報告を受ける。良い話のときは、少々誇張されても心配はいらないことがほとんどです。