“バツ2同士”で3回目の結婚へ

40歳で2回目の離婚を経て、シングルマザーとなった内田さん。華やかな一等地のタワマン生活から一転、メゾネットのアパートへ引っ越し、生活レベルは一気に落ち込んだ。しかし、それ以上に許しがたい“喪失”があった。

「一番辛かったのは、シングルマザーになったことで、ラジオ局の“花形”だった生放送番組のパーソナリティーを降板したことです。大好きな仕事だったし、離婚の原因を作ったのは元夫なのに、なんで私がこんな思いをしなきゃいけないのって。本気で恨みましたよ。バツだって、『お前だけでいいだろ‼』って思ってました」

そんな怒りと悔しさが落ち着いてきたころ、新たな恋が舞い込む。

仕事を通じて知り合った2歳上の公務員の男性と、“お互いバツ2同士”で意気投合。交際1年を経て、43歳で3回目の結婚を果たした。

「彼は一見、静かで、音楽も好きで、ドラムが趣味の息子ともすぐに仲良くなったんです。2回目の夫が華やかなタイプだった反動で、真逆のタイプを選んだところはありますね」

新居を構え、ようやく穏やかな結婚生活が始まった――そう思ったのも束の間。優しいはずの夫に、思いもよらない“裏の顔”が見え始めたのは、ほどなくしてのことだった。

43歳で3回目の結婚を果たした内田さん
43歳で3回目の結婚を果たした内田さん
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#後編「『4度目の結婚の予定は?』に意外な回答『下世話な話だけど、大事なのは…』」へつづく

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取材・文/木下未希 集英社オンライン編集部特集班