“神様みたいな人”との3年間
1回目の結婚は、27歳のとき。当時、プロスキーボーダーとして活躍していた内田さんが選んだお相手は、同じくプロとして活動していた2歳年上の男性だった。
「器が大きくて本当に優しい、ちょっとやそっとじゃ怒らない、“神様みたいな人”でした」(内田さん、以下同)
内田さんは、養子として育った経験から「血のつながった子どもを早く抱きしめたい」という強い思いを抱いていた。「こんな穏やかな彼となら、温かい家庭が築けるかもしれない」と、交際から1年で結婚に踏み切った。
愛知県で新婚生活を始めた2人。まもなく待望の赤ちゃんを授かるが、妊娠中期で流産に―。
「『胎児の心臓が止まっている』と言われ、ショックが大きすぎてパニックになってしまって…。『まだ生きてるんじゃないですか? もう一度確かめてください!』って先生に食ってかかるくらい、気持ちが追いつかなかったんです」
心身ともに限界を迎えた内田さんは、千葉の実家に戻り、1年ほど療養することに。そんな中でも夫は決して責めず、「焦らなくていいよ」と頻繁に連絡をくれ、寄り添い続けてくれた。
しかし、その最中、夫のもとに“結婚を前提に交際したい”という女性が現れた。夫から「話をしたいので戻って来られますか?」と確認された内田さん。心身の傷は想像以上に深く、すっかり結婚生活自体にも自信を失っており、静かにこう答えた。
「私は…もう戻れません。そちらに進んでください」
こうして3年の結婚生活は幕を閉じ、内田さんは30歳で最初の離婚を迎えた。


















