TikTokerグリ長が明かす「横揺れダンス」の誕生秘話
エビが跳ねているようなジャンプをしながら左右に揺れる不思議なダンス、通称「横揺れダンス」。
元々は動画共有サービス『Vine』(2016年にサービス終了)でスキニーのダメージデニムをはいた不良少年らが複数名で踊る動画が投稿され、一部の間で盛り上がっていたのが発端だ。「横揺れダンス」の火付け役であるTikTokerのグリ長さん(28歳)にブームのきっかけを聞いた。
「ノルウェーの音楽プロデューサーが作った『CHERNOBYL 2017』って曲がクラブで流行り、曲に合わせ横揺れ的なダンスが始まったんですよ。
で、曲の中に『JEG VIL AT VI』っていうノルウェー語(私たちに〜してほしい、のような意味)の歌詞があって、それが空耳的に『ヤリラフィー』って聞こえることから、ダンスをやる人達を『ヤリラフィー』とか『ヤリラ』って言うようになりました。
ヤリラが下火になる1年前くらいに僕がTikTokに『横揺れダンス』として投稿したらバズったという」
スキニーのダメージデニムをはき、言葉を選ばずに言えばDQN系(迷惑行為を行う人々の総称)というかヤカラ系に見えるグリ長さん。
だが動画がバズったことで、YouTubeチャンネル登録者数43万人のプロダンサーや芸人のかまいたち、スーツアクターのほしら(51歳)までもが真似るなどして、一気にダンス動画が拡散された。
中学3年生の息子を持つ母親が言う。
「学校の先生から『お子さんが廊下で踊って、振り上げた手が女子生徒の顔に当たってしまいました』と連絡が来て『あんた何してんの!』と怒ったら『横揺れダンスだよ、流行ってるんだよ』と。
ダンスするのは別にいいのですが、時と場所はわきまえてほしいです。ほんとウチの愚息が…。周りに迷惑かけたり人が不愉快になるようなダンスはしないでほしいです」
小学校の低学年と高学年の息子を持つ母親も「本当にやめてほしいです、あのダンス」と顔をしかめる。
「家の中でもたまにエビみたいに跳ねてやってて、見てるだけでイラッとする動きですよね、あれ(笑)。学校では廊下でも友達と一緒にやってるみたいで、バカっぽいしほんとやめてほしいです」














