持ち家=幸せという価値観はすでに過去のもの

持ち家の最大のデメリットは、移動の制限だ。
一度家を買ったら、簡単には引っ越しができない。先述のような不具合に耐えられなかったり、天災などで修復できなかったり、隣人トラブルに巻きこまれたりした場合でも、すぐ売れなければ、我慢して住み続けねばならない。もしくは一生、その家に住み続けなくてはいけない悲惨なパターンも、ありえるだろう。

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時代は、激しく変化している。
収入や健康状態、家族関係、すべて一定の状態で継続される保証はないのだ。天災に遭ってしまう不運からも、日本に住んでいる限り、完全に逃れることはできない。そのような情勢にあって、移動のきかない持ち家の所有は、かなり大きなリスクだ。

持ち家=幸せという価値観はすでに過去のものだ。
快適な住まいが欲しいなら、フレキシブルに移動していこう。ライフスタイルに応じて、賃貸住宅を次々に替えていくのが、一番の方法だ。

僕の話をすると、数年前から家がない。
離婚してから長年マンション暮らしだったが、ライブドア事件での収監をきっかけに解約して以来、ずっとホテル暮らしだ。ビジネスなどで国内外の移動が多く、家でのんびり寛ぐというライフスタイルが、もとからなかった。持ち物はスーツケース数個にまとまる程度で、どこかに置いておくスペースが確保できたら充分。家まで持つ理由が、全然なかったのだ。

移動を続けながら快適な生活を維持するには、ホテル住まいがベストだと言える。ある程度の稼ぎがあって、物の所有欲が極端に少ない人には、ぜひ薦めたい。
というより、熱中できる何かをたくさん見つけ、やりたいことをこなしまくっている毎日を過ごしていれば、自然に家なんかいらなくなると思う。

『あり金は全部使え』(マガジンハウス新書)
堀江貴文
『あり金は全部使え』(マガジンハウス新書)
2025年11月27日
1,210円(税込)
288ページ
ISBN: 978-4838775323
お金は貯めずに使い切れ――
人生の価値を“最大化”する究極のルール
本書では堀江貴文さんの生き方を象徴している、
「あり金は全部使え」という考え方をまとめています。
「貯金があれば人生は安心」という思い込みを一変させてくれる「お金の本質」が詰まった一冊です。
【本書のトピック】
Phase1 マインドセット 安定志向はゴミ箱に捨てろ!
Phase2 投資思考 貯金に逃げるな
Phase3 未来予測 仮説を立てすぐに動け
Phase4 行動革命 欲望のままに遊び倒せ
Phase5 時間革命 金で買える時間はすべて買え
Phase6 習慣革命 チンケな節約をやめろ
Phase7 信用構築 財産を信用に変えろ
Phase8 終わりなき拡大 ゴールを設定するな
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