「太陽光業界は事業を転売する業者が多く、責任の所在がわからない」 

また、前出の高根沢町のAさんやBさんが口にした漠然とした不安が今後リアルなものになる可能性も清水氏は指摘する。

「太陽光業界は事業を転売する業者が多く、責任の所在がわからなくなって結局誰も管理しない施設が増えている実態があるかと思います。ずさんな設置工事が行われたり、排水施設が詰まっても気づかなかったりとかいうこともたくさんあります。

これからFIT法による電力の買取価格が下がっていく時期に入り、太陽光事業が成立しない事業者が増えるとさらに管理もずさんになることが目に見えていますよ。また耐久年数を過ぎたパネルが今後大量に処分されるようになれば処分料が上がるので不法投棄が増える危険性もあります」(清水氏)

問題がこれから本格化する太陽光発電。政府の規制強化はむしろ遅すぎたのでないか。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班