「誕生日には浅香さんからナイキのスニーカーをプレゼント」
殺されたバダルさんの兄はこう証言する。
「浅香さんと交際をスタートさせたのは今年4月のことで、弟(バダル)はすでに倉庫の仕事を退職していました。
交際は順調だったようで、付き合った当初は『年上の彼女ができた』と報告を受けました。『10歳くらい上の人らしいけど、若く見える』って言っていました。身長も低くて、小柄だって。
8月にも一緒に花火大会へ行ったようで、その様子をTikTokにあげていました。また、弟の誕生日には浅香さんからナイキのスニーカーをプレゼントしてもらうなど、幸せそうでした。
ただ、10月2日夜に弟から別れ話をしたら泣かれたと聞いています。そして、4日夜に『今日だけ最後に1回会って、話したい』と弟は私にそう言って、浅香さんへ会いに行きました。それが弟の最後の姿です」
バダルさんの兄によれば、浅香容疑者とバダルさんは週に一度、主に土曜日の夜から日曜日の夕方にかけて、2人で会っていたという。
バダルさんが働いていたアルバイト先の関係者が明かす。
「バダルがまだ元気に働いていたときに、女性関係の話は一切聞いたことがない。彼女が別れてくれないなどの愚痴も言っていなかった。女がバダルに会いに店の営業時間中に訪れたりとか、店前で仕事が終わるバダルを待っていたりとか、そういうつきまとい行為も一切なかった」
バダルさんの兄は「弟はもう帰ってこないが、どうして事件に巻き込まれたのか、私は本当のことを知りたいです」と語った。
一貫して黙秘を貫き続ける浅香容疑者に、バダルさんの遺族の思いは届くのだろうか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













