相次ぐクマ被害…秋田県知事が自衛隊派遣を要望
クマによる人身被害が相次いでいる。
被害件数の多い秋田県の鈴木知事は、「状況はもはや県と市町村のみで対応できる範囲を超えており、現場の疲弊も限界を迎えつつある」(本人Instagramより)として、防衛省に自衛隊派遣の要望を行なった。
複数の人身被害が発生している鹿角市の担当者は次のように話す。
「今年の状況から言うと、クマが市街地の周りの里山を突破して、日常的に市街地の中に侵入し、目撃されるという状態が続いています。その結果、市街地では人身事故も多発しています。『市街地の住家にクマが立てこもる』という事態が日常的に発生している状況です。
クマの出没があれば、住民の方の安全を最優先にして捕獲などの対応を行ないますが、同じ市街地や集落の中で、同時に何件も目撃や立てこもりが発生している状態であり、とても対応しきれない、住民を守りきれないと、日に日に危機感を覚えながら対応しています」
担当者はこのように話した上で、「件数が多く、人手が足りない」とため息をつく。
「とにかくクマの出没件数が多い。それに尽きます。現場の対応も頑張ってはいますが、手が足りません。立てこもりなどの重大な案件も、年に何回かであれば『まあまあ多いかな』というような案件が、日に何件も起きています。
対策を講じるための人手が足りない状態なので、(自衛隊に)人手を貸していただけるのは大変ありがたいです。捕獲に限って言いますと、法令などもありますので、できる範囲で対応をしていただければと考えています」











