「殺人容疑で逮捕となった瞬間に何も話さなくなった」
事件当時、千葉県船橋市のラブホテルの一室に殺されたネパール国籍のバダルさんと一緒にいたのは、アルバイト・浅香容疑者だった。
浅香容疑者は5日午前8時5分ごろ、「男性の意識や呼吸がない。自ら胸に包丁を刺して、出血がある」と自ら119番通報。駆けつけた救急隊員によって、客室のドア付近でうつぶせの状態で倒れているバダルさんの死が、その場で確認された。
その後、駆けつけた警察官は浅香容疑者に対して、室内で見つかった2本の包丁について、「これなに?」と尋ねたという。浅香容疑者は、「彼氏と一緒に死のうと思い、どうせ死ぬなら盗んでしまってもいいと思った」と供述し、その日に窃盗の容疑で逮捕されている。
そして28日に、浅香容疑者は殺人の疑いで船橋警察署内にて再逮捕された。そこから浅香容疑者の黙秘が始まった。
「殺人容疑の逮捕状を見せると、浅香容疑者は一言だけ『間違いです』と語り、そこから黙秘を続けています。窃盗の容疑での調べでは話していましたが、殺人容疑で逮捕となった瞬間に何も話さなくなったのです」(県警関係者)
浅香容疑者は29日に地検へ送検され、検察による調べを受けたが、捜査関係者によると黙秘の姿勢を崩さなかった。そして地検から戻り、警察による調べが再開された30日も、何も話すことはなかったという。
「彼女は事件当日に119番通報したとき、『自ら包丁を刺した』と話していますが、現場や遺体の状況、遺族からの調べを進めているうちに自死した可能性は低いと考え、殺人での逮捕状を請求したのです」(県警関係者)













