店のナンバー1だった田野容疑者
過去に「イーウェーブモーニング」で働いていた元従業員のAさんが証言する。
「イーウェーブモーニングは2020年にオープンした店で、時給がなく完全歩合給です。売上が多ければ多いほど収入が増え、売上がない人は給与がゼロ。『貢献していないなら店にいても意味がない』と言われ、これまでも多くの人が辞めていきました。
被害女性の子も『ブスで売上もないくせに』と店長と田野さんにお客さんの目の前でキレられたり、非常階段に店長からよく呼び出されシャンパンの瓶で頭を殴られたり、蹴られたりしていました」
Aさんが働いていた当時、店には被害女性を含め5人の女性がキャストとして勤務していたという。今回逮捕された従業員の田野容疑者もマイカ(源氏名)としてカウンターに立って、接客をしていたという。
同店の料金システムは、1時間3000円の飲み放題だが、女性従業員へのキャストドリンクは1杯3000円からと“高め”の設定だった。この、会計(売上)の半分ほどが、給与になっていたという。
「売上の1位はずっとマイカさん(=田野容疑者)でした。他の子がマイカさんの売上を抜くところは、見たことがありません。マイカさんはマネージャーに去年夏ごろ昇格し、店の純利益の一定割合がマイカさんに入る仕組みになり、より熱心に面倒をみるようになったんです。
未経験の子には、客とのLINEの返し方など色恋営業寄りの文面までマイカさんが細かく教えていました。営業時間外のアフターなどを戦略として勧めることも。売上のある子は出勤時間が自由で、私は指名の時間に合わせて昼過ぎから入ることもありました。
今回の被害女性はオープンからラストまでいるように言われていましたね。また体型維持を理由に食事管理をマイカさんがしており、レシートで食事内容を確認していました」(Aさん)