幸福実現党公認で当選し参政党にも一時所属した新人が当選
今年8月、市議会調査特別委員会(百条委)が田久保市長の学歴詐称を認定し、これを受けた市議会が9月1日に全会一致で不信任を議決。これに対抗し、市長が議会を解散したことで今回の市議選が行なわれ、前職18人と新人12人が立候補していた。
「解散には大義がない」と批判を浴びた田久保市長だったが、候補者が出そろった選挙戦初日に「(立候補者が)30人そろったということが大義だった。改⾰を前に進めるための選挙だ」と主張した。
だが選挙の焦点は当然、議会を解散した市長への審判だ。
「新たな市議会で2度目の不信任が議決されれば田久保市長は失職となりますが、議員7人の欠席で採決はできなくなります。そのため市長支持者らは7人の当選を目指したとみられています。
市議選前の候補者アンケートでは、30人の立候補者のうち26人は不信任に『賛成』と答えました。ほかに1人が『反対』と回答、態度を明らかにしなかった候補も3人おり、この計4人は“田久保派”とみられていました。さらに『賛成』と答えた中にも“ステルス田久保派”が数人いるというのが大方の見方でした」(地元記者)
田久保市長は選挙で、不信任に唯一「反対」を明言した無所属の片桐基至候補(45)を全力応援し、第一声から選挙期間中ずっとついて回っていた。
元航空自衛官の片桐氏は、地元紙の報道や自身のSNSによれば2016年に新潟市阿賀野市議選に幸福実現党公認で当選した経歴を持つ。参政党にも一時所属し、2023年の前回伊東市議選で506票を得たが落選している。