19人の賛成で可決されついに失職
「学歴詐称という個人的な不祥事について説明責任を果たすどころか追及されるたびに論点をすり替え市民を欺き続ける態度……。暴君の所業と言っても過言ではない」
31日正午すぎ、市議会本会議場で四宮和彦市議が読み上げた不信任決議案には田久保市長を徹底的に糾弾する文句が続いた。
議案には、10月18日の出直し市議選でただ一人「田久保市長支持」を明言して当選した新人の片桐基至市議(45)が「不信任決議で市長を解任することは市民による直接民主主義の成果が覆されることだ」と反対討論をしたが、採決で反対したのも片桐氏一人だけだった。
市長は6月の学歴詐称疑惑発覚後、世論の非難を浴び、市議会から不信任決議案を全会一致で可決された。しかし、その議会を解散する力技を繰り出して辞職を拒んだ。
その抵抗むなしく、出直し市議選の当選者で構成された市議会から2回目の不信任決議案を議決され、ついに市長職を明け渡すことになったのだ。
「市議選では、田久保氏への支持を隠した“ステルス候補”も含め田久保派の立候補者は7人いたとの見方があります。
全員当選していれば2回目の不信任議決を阻止できましたが、結局勝ち上がったのは幸福実現党公認で新潟県阿賀野市議に当選した経験がある片桐氏だけでした。
7候補を合わせれば3~4人を議会に送り込めるだけの得票があったのに戦術が稚拙で、片桐氏に票が集まりすぎ、他は全員が落選したとの分析もあります。
10月29日に開かれた議会の代表者会議で、片桐議員を除く19人の賛成で市議会臨時会初日の31日に不信任案を採決することが決まっていたので、可決は既定路線でした」(地元記者)
 
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                        





 
 

















