「公人として、また人間として未熟であった」
10時に始まった説明会は、市長側の要求で冒頭撮影を除いてメディアはシャットアウトされた。
「小川市長は会場に入ってきた瞬間から『さっきまで泣いていたのだろう』と思わせる顔をしていました。最初に『ご迷惑をおかけしています』と謝罪し会がスタートしました。
涙を流しては止め、また流しては止めるという繰り返しで、いわば“べそべそした”状態で答弁を続けていた印象です」(市議)
富田公隆市議会議長も、小川市長が冒頭で「市民の信頼を大きく損なった。相談場所は不適切な場所であった。真摯に反省している。
公人として、また人間として未熟であった。このような大きな報道になると思っていなかったし、影響力を考えると自分なりにしっかり受け止め、体が震え、心臓がバクバクするようなことも続いた」と平謝りしたと話した。
だが、では市長はどう身を処すのかという話題に入ると、混乱の長期化を予感させる物言いが続いたという。
富田議長によると市長は冒頭発言で「市民の負託を受けた政策や議会とのお約束事等あり、そういったものもしっかりと果たしていかなければならないと思ってるけれども、厳しい状況にあるとも思っている」と話した。
9月26日の前回説明会で「しっかりと反省しながら市民のために引き続き力を尽くしてまいりたい」と続投を示唆した発言よりは弱気に聞こえる。富田議長も「続投か辞職かというのは、まだほんとに結論が出ていないような受け答えで、われわれもそう受け止めました」と印象を述べる。
だが小川市長は同時に「とにかく市民には説明を自分の口からしたい。市民の声も聞きたい。出処進退もしっかりと考えているけれどもいつ(結論を出す)という明言はできない」とも発言した。