4回目のお相手は、南国系レゲエミュージシャン風の女性
「自分でWEB制作会社を立ち上げ、事業も軌道に乗っていたんですが、彼女との間では徐々に喧嘩が絶えなくなっていきました。ある日、彼女が僕の悪口を吐き出しているSNS投稿を見つけてしまって…そこから僕のほうも気持ちが離れていきましたね」
40歳でバツ3となったともさんだが、42歳のとき、4回目の結婚のチャンスが訪れることに。お相手は友人の紹介で出会った12歳下の女性だったというが、どんなところに惹かれたのか。
「ノリも良くて、少し日焼けした南国系のレゲエミュージシャンのような風貌で、今まで僕の人生で出会ったことがないような個性的な女性だったんです」
交際後すぐに同棲を始め、その3カ月後に4回目の結婚を果たした。しかし、結婚後は当初惹かれた彼女の自由奔放さが次第に気になるようになっていった。
「経営者として日々責任感が増していく僕と、自由な生き方をしている彼女との間で溝が深まっていきました。そんな状態で、彼女から『子どもが欲しい』と言われたんですが、正直僕はそれには応えられないなと思いました」
そうして3年半の結婚生活は終わり、46歳でバツ4となった。4回の結婚と離婚を経験し、結婚観に変化はあったのか、聞いてみたところ、
「そもそも僕はこれまでの人生で一度も“結婚願望”を持ったことがないんです。結婚に憧れもないし、重きを置いてない。でも、そんな僕にも変な責任感みたいなものがあって、交際時に相手から『結婚したい』と表現されると、『相手が喜ぶなら、そうしてあげよう』って思って、毎回気持ちに応えている。でも僕自身は『結婚したい』って感覚がよくわからないんです」
と素直な気持ちを吐露した。
25年間で4回の結婚と離婚を経験し、結婚はもはや特別なものではなくなっていた。誰かと人生を共にすることに期待も幻想も抱かないーそんなスタンスで生きていたともさんの前に、運命の“女神”は現れたのだった。
#後編「52歳バツ4経営者、24歳下の女性と5回目の結婚を果たす」へつづく
取材・文/集英社オンライン編集部特集班