“芸能界の父”とは今でも仲良し
――帰国後は活動再開。以降は順風満帆な役者人生に映ります。
でも自分からメディア性をカットしたことによる後悔というか、足かせみたいなものは感じましたよ。
――メディア性をカット……?
当時の私は“舞台に命を懸けます”ということを見せたかったのか何なのかわかりませんけど、自分の中でテレビには出ません、みたいな姿勢でいたんですよ。
でもそこまでして舞台にすべてを注いで実績を積んだからといって、いい役をもらえるかというと、そういうわけではない。やっぱり舞台は話題性があったり、お客さんを呼べる人じゃないと主役はめぐってこないんです。
そういう意味では、メディア性を失った自分に悩んだことはありました。
――やはり露出が減ることで、イヤなことを言われることも。
よくあります。最近は地上波のドラマに出れば、「まだ引退してなかったんだ」とか。年間3、4作品のペースで毎年舞台に出演したり、間も空けず仕事し続けてるのに(苦笑)。
――それだけ売れっ子でしたら、芸能界入りのきっかけをつくってくれた、かつての名物マネージャーだった和田薫社長もを喜んでいるんじゃないですか?
めちゃくちゃ喜んでくれてますよ。舞台も必ず観に来てくれますし。
――いまだにつながりがあるんですね。
普通に連絡を取ってます。ジムも一緒だし(笑)。あの方は私の芸能界の父ですから。