やりたいことを見つけたら取り組んでほしい

子は親の背中を見て学ぶ――。だからこそ、一人の女性として自分なりに一生懸命でありたい。そんな彼女が忙しく働くのには理由がある。それは子どもたちがなにか挑戦したいと思った時に、金銭面であきらめてほしくないと願うからだ。

「子どもの頃から本当にやりたいことを見つけられるって少ないと思うから、いろんなことに挑戦してほしいと思っています。やりたいと思ったことは取り組んでみてほしいし、そこに投資するお金は無駄じゃない。経験しないと見られない景色や想いは絶対にあるから。

今も子どもたち7人のダンスに週6日通っていますが、ダンスをやりたいと思った気持ちを全力で応援したいし、見守っていきたいです」

子どもたちの日々の努力が実り、漆山家から2人も日本発・世界初のプロダンスリーグ『SD.LEAGUE(SDリーグ)』にスタジオ代表で選出され、賞を受賞するという結果を残した。そのことを謙遜しながらも、柔らかな表情で嬉しそうに語る。

やりたいことはなるべくサポートしたい。ただし、自分の頭でよく考えることが大切だと言う。現在は長男の葵くんも同じ店舗で一緒に働いているが、子どもにはいち早く”自立してほしい”と考えているそうだ。

「よくお客さんから『息子さんと一緒に働けていいですね』と言われますが、私は早く独立して自分のお店を持ってほしいので、常に本人にも伝えています。経験しないとわからないことはたくさんあると思っていますし、それは葵のためでもあると心から思っています。

いつかは自分のお店を子どもの代に渡すケースもあると思いますが、今経営してる美容室は、私たちの夢を実現した場所であると同時に、これからも新しい夢を叶えていく場所でもあります。なので、葵には自分の力で自分のお店を持つ夢を叶えてほしいです」