市議選で田久保派が7人当選しなかったら…
新人で立候補した反田久保市長派のC氏は、「田久保さんは今年5月の市長選で1万4000票余りを得ました。このうち半分でも残っていて、それを等分すれば3人か4人は楽々当選できると予想されます」と話す。
反対に、伊東の政界関係者D氏は「2023年の前回市議選にも出馬した田久保さんは700票余りの得票で最下位当選でした。市長選での得票は前市長への批判票とみるべきで、本当の彼女の支持者の数は市議選で現れた票数くらいじゃないですかね。そうすると1人当選できるかどうかというところでしょう」と厳しく見積もる。
「現状は、市議選で田久保派が7人当選するのは難しい。2回目の不信任決議案が可決されて市長が失職し、出直し市長選が行われることになるでしょう。そうなったとき、市議選での田久保派の当選が1人か2人にとどまれば田久保氏は市長選出馬をあきらめ、市長交代によって今回の問題は収束するかもしれません」と伊東市内の建設業者は話す。
しかし、公職選挙法違反容疑などで複数の刑事告発を受けている田久保市長は市長職を退けば捜査の手が一気に迫ると考え、最後まで延命を模索して再出馬するとの見方もある。
市政の混乱がいつまで続くのかは、相変わらず田久保市長の考えにかかっている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班