【漫画】『伝説の相談員が教える幸せになれる老人ホーム探し~マンガでわかる高齢者施設~』 ケース9(漫画を読むをクリック)

【漫画】「老人ホームなんて誰が入るか!」…伝説の相談員が教える認知症の方に合った老人ホームの選び方_1
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認知症の方に合った老人ホームの選び方

認知症をもつ方が老人ホームに入る場合、まずは「認知症の受け入れ体制があるか」が大きなポイントです。老人ホームの種別ごとに、特徴を解説します。
 

●グループホーム
認知症をもつ方が、生活に必要な支援を受けながら共同生活を行う施設です。認知症ケアの専門スタッフが配置されており、1ユニットの定員が9人という少人数制のため、家庭的な雰囲気で過ごせるのが特徴です。

認知症の方は環境の変化に敏感で、施設での暮らしに適応するのが難しいことも多いのですが、少人数制だと比較的適応しやすいとされています。

●特別養護老人ホーム(特養)
比較的安価に入居できる公的介護施設で、経済的な負担を抑えたい方に向いています。入居対象は原則「要介護3」以上なので、認知症の症状が進んでいる方にとっては頼りになる選択肢です。

ただし地域によっては入居待機者が多く、すぐに入居できない場合も。

●有料老人ホーム
民間の介護施設で、特養に比べて割高ですが、入居条件が比較的緩やかです。施設ごとに特色が大きく異なり、認知症ケアを充実させている施設もあります。施設の運営方針や提供されるサービスをよく確認することが大切です。

                    ※
認知症という困りごとを抱え、「とにかく入居さえできれば……」と考えるご家族の気持ちもわかります。ただ、認知症の方は環境の影響を受けやすく、適切でない環境下では症状が進行するおそれもあります。そのため、特に次のポイントに留意して施設を探すといいでしょう。

・入居後の生活は、ご本人が望む生活に近いか
・自宅での習慣や趣味を、可能な範囲で続けられそうか
・スタッフがゆとりをもって入居者に接しているか
・入居者が放置されていないか
・帰宅願望や暴言、暴力などに施設としてどう対応してきたか