「ゴーゴーツイスター!!の巻」(ジャンプ・コミックス第102巻収録)
今夏は、派出所の面々と本田&乙姫のカップルが、遊園地のさまざまな絶叫系マシーンに乗りまくるお話をお届けする。
絶叫系アトラクションといえば、まず花形はジェットコースターだろう。鉄道のトロッコや雪上でのソリ遊びがルーツとなっており、「高いところから高速で移動しつつ滑り降りる」というシンプルなスリルを味わう遊具だ。18世紀にはすでに存在していたという。
基本的には、人が乗る列車を高いところに持ち上げて位置エネルギーを蓄え、それを傾斜のついたレールに沿って落下させることで運動エネルギーへと変換しながら走行させる仕組みだ。ちなみに、18世紀のジェットコースター(の元祖)は、人力で列車を高所まで引き上げていたらしい……。
そして本作で登場する最新の絶叫系マシーンは、「ツイスター」という室内型のマシーンだ。まるで部屋そのものが台風に巻き込まれたかのように、上下に揺さぶられながら高速移動するこの施設は、迫力満点。その仕掛けは、作中でのネタばらしによれば、フリーフォール系のバリエーションとのこと。
フリーフォール、つまり自由落下型絶叫のマシーンは、タワー型の主柱に沿って自由落下するカーゴに乗って楽しむものだ。もちろん、地上まで加速しっぱなしで自由落下したら待っているのは惨劇なので、落下途中に減速されるのはいうまでもない。
本作の「ツイスター」は、カーゴが上下動する点では「スペースショット」系の要素を持ち、客がいる「部屋」が丸ごと高速移動するという点においては、東京ディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」を思わせる。複数の絶叫系マシーンの要素を併せ持った、楽しそう、でも怖そう! なマシーンだ。
ちなみに、両さんの生地である浅草にある「浅草花やしき」は、1996年に日本初のスペースショットが登場した遊園地だ(2022年にスペースショット運行は終了)。
夏休みには、久しぶりに遊園地を訪れて絶叫系マシーンを楽しんでみてはどうだろう?
それでは次のページから、スリル満点な乗り物? が登場する遊園地での大暴走をお楽しみください!!