ダウンタウンチャンネルが延期になった背景

そしてもうひとつ、ダウンタウンにとって象徴的な出来事が報じられたのはその前日だった。

『ダウンタウンのガキ使いやあらへんで!』などを手掛け、番組にも度々出演していた名プロデューサー・中村喜伸氏が代表を務める会社が、6月17日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けたと報じられた。

「中村プロデューサーと松本さんは旧知の仲ですが、倒産が直接『ダウンタウンチャンネル』に影響を及ぼすことはないでしょう。

ただ、当初は春スタートの予定だったが、浜田さんの体調不良や盟友・中居正広さんの問題などの影響からなのか、延期を繰り返し、ようやく秋に目処が立った中で、また近しい人のネガティブなニュース。不穏な空気を感じさせますね」(同・関係者)

ただ、『ダウンタウンチャンネル』のスタート時期が延期になった背景には、それらの件だけでなく、所属する吉本興業の思惑も無関係ではないようだ。

「大阪万博の開催中(〜10月13日まで)にスタートするのはもともと避けたかったのでは、という見方もあります。復帰が注目される松本は、吉本にとって大きなビジネスチャンスでもあるし、同時にリスクにもなりかねませんから」(在阪テレビ局スタッフ)

ダウンタウンチャンネルの延期は万博への配慮?(撮影/集英社オンライン編集部)
ダウンタウンチャンネルの延期は万博への配慮?(撮影/集英社オンライン編集部)

テレビよりも自由度の高いネット配信。松本が活躍できる場所は、今やそこしかない。

「昨年末、Yahoo!ニュースに掲載されたインタビュー記事で松本は、『テレビへの決別だとか、反テレビだとか、そういうものではない』と語っており、テレビ業界への配慮をしていました。しかしここまで時代が逆風で復帰の見込みもまったくないとなれば、その姿勢も変わってくるかもしれません。

松本は放送作家など裏方との話し合いを大事にして、自分がリーダーとなってチームで番組を制作してきましたが、そういった信頼ある仲間を集めて、配信という場で最後の大勝負にでようとすると考えられます」(同・スタッフ)