「教員は減っても行事は減らない」全国で約200万人の子どもたちが無免許の臨時教員に教わっているという実態…教員免許の存在意義はいずこに
教員免許を持っていない人に対して、教育委員会が臨時的に免許を発行し、最長3年、教員として授業を担当できるようにする「臨時免許」。教員不足を補うための切り札として全国で運用されているが、結果として現在1万人以上もの臨時免許教員が教壇に立っているという。多くの正規教員たちが苦労して手にした教員免許の意義はどうなるのか?
いま学校で起きている信じがたい事実を書籍『教師の本音』より一部を抜粋・再構成し、明らかにする。
教師の本音 #3
教員免許の存在意義ってなに?
もう教員不足を打開するためにはこんな奇策を打ち出すしかない状況なのかもしれません。
しかし、これについても現役教師たちからは「じゃあ教員免許の存在意義ってなに?」というような批判の声が上がっています。
そりゃそうです。今まで、正規の教員として勤めている人たちは、多大な労力と時間とお金をかけて、教員免許を取得してきた人たちです。
その上で熾烈な競争を勝ち抜いて、必死の思いでなんとか教職に就いたのです。
「教員免許なしでOKなら最初からそう言ってくれよ」と思うのも無理もありません。