熟女はセックスも人間的魅力も最高! いっぽう男性は……

女性は50~60代は、性的成熟はもちろん、人間的にも成熟して魅力的になりますが、男は、残念ながらそういうことにはなりません。

男のばあい、若いころと比べて、年をとってからのほうが性的なものの感度がよくなるという気はしないけれども、せいぜい若いころと比べて射精まで時間がかかる分だけ快感がつづく時間が延びるということはあるかもしれません。

ですが、感じ方が変わるかといえば変わらない。

女の人は年をとってからのほうが感じるという人が多いようですが、男は感じるところが基本的に一カ所だけだから、そういう感覚は残念ながら男にはわかりません。

その点、女の人は体のあちこちに性感があるので、下手すると指先をなめてあげるだけで感じる人もいるようです。

谷崎潤一郎が「女の人の足を見るとゾクゾクする」と言っていたそうですが、もしかしたら女の人の足に性感があるのを発見して喜んでいたのかもしれません。

谷崎潤一郎の作品には足にこだわった描写がよく見られる(画像/谷崎潤一郎『刺青・秘密』新潮文庫のカバー)
谷崎潤一郎の作品には足にこだわった描写がよく見られる(画像/谷崎潤一郎『刺青・秘密』新潮文庫のカバー)

男は感じるところが一カ所だけだから、年をとるにつれてそこもだんだん弱くなっていくので、今度は相手を喜ばせることに喜びを感じるようになります。

そして、ふだん真面目そうにしているきれいな女性が乱れるのを見て楽しんだり、思わぬところに性感帯があるのを発見して喜んだりするのです。

これは医学的にもすごく大事なことです。なぜなら意欲や感情や創造性を司る前頭葉を使うからです。