慕っているザ・ぼんち師匠への挑発
—下馬評では「囲碁将棋」「金属バット」が優勝候補という声が多いみたいです。
友保 いや今年は囲碁将さんめちゃめちゃ強いので。
小林 連載してるから贔屓目で言ってませんか(笑)。
—いえいえ、囲碁将棋さんといえば、大会初年度のときに「お前らTHE SECOND出るんだろ? 一緒に盛り上げようよ」とお二人を誘われてました。
友保 誘うなんて生やさしいもんじゃないですよ。「はい」って言わな殺されるんで、あのときは。
小林 しょうがないですよ。生きるために。
—囲碁将棋さん、空手されてたんですよね。
友保 強い。ケンカむっちゃ強いねん。
小林 背後からでも勝たれへん。
友保 無理無理。棒持ってても無理よ。しょうがないもんな、あれは。あんなん言われたら。出るしかないよ。まだ「THE SECONDに出ろ」でよかったですよ。「二人で殺し合いしろ」って言われてたら。
小林 そうやな。「二人で漫才しろ」で助かったな。
—組み合わせ抽選会と記者会見も盛り上がっていましたね。ザ・ぼんちさんと対戦することがわかったとき、まずどんなことを考えましたか。
友保 まず1個目に頭をよぎったのが「まさと師匠に、出ろなんか言わんかったらよかった」。なんであんなこと言ってしまったんやろうって。
—ザ・ぼんち師匠を引きずりだしたのは金属バットさんなんですね。
友保 わしが絡みまくったんですよ。「なにひよってんすか?」って。
—当初はそこまで出る感じではなかった。
友保 まさと師匠も「出えへん」って言ってたんですよ、ずっと。そんなもん若手の大会やん、みたいな。一応全国で賞も取ってるから言うて、出えへん出えへんとね。それがフタあけたら出だして。
—お二人がザ・ぼんち師匠を動かした。
友保 いや、小林は言ってない。わしだけやねん。これ毎回、金属バットがって言うんやけどちゃうねん。わしだけ絡んでんねん。わしだけ絡んで、わしだけ怒られて、コンビでお年玉もらえてんねん。お前ずるいぞ、小林! マジずるいぞ!
小林 (笑)。
—でも普通そんなこと言われたとしても、出ないと決めていたら出ないのでは?
友保 出たかったんですよ、絶対。あれ、ほんまに。で、それで去年出はって。今年はもう出えへん言うてはったから、オッケーもう去年懲りて出えへんのやな思て、むっちゃ言いまくったんですよ。「ひよって」とか「臆病もん」とか言うたら、また出てきやがって。決勝も残って。で、わしらとぶつかって。最悪やで。
小林 まあよかったですけどね、初戦ぼんち師匠で。
友保 ええ、ほんま?
—小林さん的にはどうですか。
小林 いやもう勝ったらラッキーすぎるんで。
友保 勝ったらな。
—元祖漫才ブームを倒すことになる。
友保 俺、約束してるから、まさと師匠と。とりあえず一戦でも勝ったら寄席で使ってる出囃子交換しようって。俺らがぼんちさんの出囃子で、ぼんちさんが俺らのあのキモい拍手の出囃子。優勝しようもんなら、もう西宮の家と車をもらえるんでねえ。約束つけたんで。
小林 これもし勝ったときに吉本興業が仲介入ってくれるんですかね(笑)。