M-1は200メートル走、THE SECONDは1200メートル走

ガクテンソクはもともと「M-1グランプリ」に出場するために結成されたコンビであり、M-1優勝を悲願としていた。しかし、2020年のラストイヤーでは準決勝敗退。一度も決勝進出を果たせなかった。

その後、「環境を変えたい」という思いから40歳を過ぎて上京を決意。2023年のTHE SECONDに出場したものの、32組から16組まで絞られる「開幕戦ノックアウトステージ32→16」で敗退した。大会ごとにルールや雰囲気が異なるため、新たな賞レースに挑戦するのは簡単ではない。

ガクテンソクの奥田修二さん
ガクテンソクの奥田修二さん
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「M-1をはじめとするほとんどの漫才レースは4分尺です。THE SECONDの6分という尺は独特なんです。陸上競技に喩えると、M-1が200メートル走なら、THE SECONDは1200メートル走。

多くの芸人や観客が4分のリズムに慣れている中で、6分間いかに笑いを維持できるかが重要になります。優勝した前年の大会で得た最大の成果は、その“感覚”をつかんだことでした」