地上波のゴールデンタイムの金属バットの漫才が見れる

――前回のインタビューから4か月、お二人の中ではどんなことがありましたか。

友保
 そうねぇ……雪が降って溶けて春になって今、花開く時です。

小林 大器晩成ですね。

金属バットが歩みだした新たな道「THE SECONDは売れてないおっさんが集められて、殴り合う孤独」M-1ラストイヤー敗退から4か月が経って…_5

――今、思えばあの時は……やはり落ち込んでらっしゃったんですか?

友保
 まぁボロボロですよ。あの時は。今となってはいい思い出です。懐かしいです。なんでこんなうまい肉食ってんねやろっていう感じ。

――そして間髪入れずに新しい大会が始まってしまった。

友保
 まぁでもよかった。いや、俺らほんまにね、ムニャムニャしてたんですよ。で、北海道に行った時に、囲碁将棋さんも一緒で。囲碁将棋さんに囲まれて「お前らTHE SECOND出るんだろ? 一緒に盛り上げようよ」って言われて、怖いから「はい」って答えて。

――囲碁将棋さんのどちらに言われたんですか?

友保
 二人ともです。で、そんなこと言ってきはった後に、根建さんが体調不良で休んで。なんやねんマジで、脅しやがって。

小林 1個の盛り上がり要素やな。

友保 そこで言われんかってもどっかで言われてたような気がするな。

小林 大会の情報なさすぎたよな、やるってことだけしかわからない。

――芸人さんの中でもTHE SECONDについて全然情報なかったんですか?

小林
 どうやらタイマンらしい、くらいまではあったすかね。

友保 よぅわからんやったな。

金属バットが歩みだした新たな道「THE SECONDは売れてないおっさんが集められて、殴り合う孤独」M-1ラストイヤー敗退から4か月が経って…_6
すべての画像を見る

――優勝するには3本ネタが必要だと。

友保
 そうなんですよ。4時間生放送っていうね、しんどいで。

――これまでゴールデンタイムの全国放送に出ることはありましたか。

友保
 小林が1回ありますね。(地元・大阪の)堺東で日本刀振り回して。

小林 高島屋でな。

友保 なので合法的に出るのはうちらは初めてですね。あ、でもあれ『ENGEIグランドスラム』があった。

小林 確かに『ENGEIグランドスラム』なんか数に入れないっすもんね、確かに言う通りやわ。

友保 面白そうではありますよね。

#7へつづく

#7 金属バットが感じたM-1とTHE SECONDの違い
#8 もしもTHE SECONDで金属バットが優勝したら果たしたい、たった一つの夢

【金属バットインタビュー】
#1はこちら
#2はこちら
#3はこちら
#4はこちら
#5はこちら

取材・文/西澤千央 撮影/高木陽春